軽自動車の増税により改めて見直すべきなのは軽自動車の規格、そして安全性能

2015年4月以降の購入分を対象に、年間7200円から1万800円へ増税される軽自動車。
1.5倍の増税と聞くと、大幅アップのように聞こえますが、総排気量1リットル以下の普通車にかかる自動車税29,500円と比べると、それでも約3分の1。3,000円程度の増税で、軽自動車に対する購入意欲がどこまで削がれるのか、実際にスタートしてみないと分かりませんが、大々的に「弱い者いじめ」と吠えるまでも無いように思います。

むしろ、増税されたことを逆手に、軽自動車の規格そのものを、もう一回り大きくするよう訴えかけて欲しい。

「普通車同様の安全規格の採用」と表し、軽自動車の規格が見直された1998年10月から、もはや15年もの歳月が経過。排気量が550ccだった時代と比較すると、660ccの現在は、全長3.40m(+20cm)、全幅1.48m(+8cm)全高2.00m(±0)と、わずかではあるが大きくなりました。これにより、安全性能よりもどちらかと言えば、走行性能や低燃費性能、室内の居住性や利便性が向上し、今や普通車顔負けの仕上がりを見せた車種も登場しています。

しかしながら、肝心の安全性能について言うならば、車体が小さい分、特に側面衝突については衝撃を吸収するだけの“厚み”を確保できない分、危険性は今なお高い状態。また、軽1BOXは、全幅に対して全高の方が高く、少しの衝撃で横転するという問題もあります。

小型普通車(5ナンバー車)の規格が全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高:2.0m以下
軽自動車の排気量や全長・全高は現行のままで良いにしても、全幅を1.55m程度までに引き上げてくれれば、安全性能はもちろんのこと走行性能にも大きなプラス作用が期待できます。

ワゴンR(真横)
ホイールベースを長くとり、室内空間を広めた結果、そのしわ寄せは前後のバンパーにまで。
バンパーの役割は「衝撃を和らげること」のはずなのに、もはやバンパーがあるのか無いのか、ミリレベルでヘッドライト(リアテールランプやバックドア)が組み込まれています。

タント(真横)
快適な乗降がウリのピラーレスドアも、側面衝撃の際の強度は如何に?

軽自動車に対する否定的な目は、「(増税される)自動車税」よりも、「万が一の事故の時の不安」。だから普通車の自動車税が多少なり高くても、それは「万が一の事故の保険料」として、捉える人も多い。

今回の軽自動車増税について、一方的に「弱い者いじめ」と否定するよりも、規格の見直しを図ることで、軽自動車の進化と発展に繋げてもらいたいところだ。

2013年12月15日